白砂湾というこの美しい海岸は、実はあまり知られていません。そのため一昔前の静けさをいまだに留めています。「海角七号」のアガが友子を抱きしめるシーンはここで撮影され、ロマンチックなエッセンスも新たに加わりました。白砂湾の魅力はもちろんこれだけではありません。500m続く白い海岸は、実は貝殻のかけらでできています。白く半透明で細かい砂状の貝殻は海水に何度もさらわれてできたもので、これが美しさの元になっているのです。また、白砂湾の貝殻砂の純度は85%と高く、台湾でも貴重な自然資源です。 白砂は過度な開発を経ていない小さな漁村で、独特の親和力を備えています。海岸へと続く石の小道に、海のブルーを基調とし、大小様々な熱帯魚が泳ぐさまを描いた壁があります。そこに書かれたひときわ大きく愛らしい「白砂海岸へようこそ」の文字が、この漁村の素朴で温かい人情を表しています。 白砂湾の両脇は海まで続く珊瑚礁石で、まるで珊瑚礁に囲まれているようにも見え、誰にも邪魔されることのない静かな佇まいを醸し出しています。早朝や夕暮れ時など、太陽が海にかかる時間帯に裸足で柔らかい砂地の上を歩いていると、規則正しい波の音と優雅な潮の満ち引きに、歩みが緩んでいくのを感じることでしょう。遠くに見える黄金の波間は、その歩みを止めるに足る美しさです。この魅力的な光景は、あなたの記憶として、ずっとずっと残るに違いありません。 細かい砂と澄んだ海水は、あらゆるマリンスポーツ、ビーチスポーツに適しています。日差しを遮る高い樹が少なく、木陰でゆっくり休めないことが難点ですが、そのためビーチパラソルがあちこちに立ててあるさまは、遠くから見るとまるで南洋の風景そのもので、非常に趣があります。

ソース：屏東観光旅行サイト